比較的年配の世代へ広告を出稿する場合、新聞折込チラシが非常に適していることは、以前「ターゲットが50歳代以上なら新聞折込チラシは最適な広告ツール」で紹介いたしました。

今回は実際に新聞折込チラシを発行する際の準備や手順についてご案内いたします。

スケジュールについて

おおよそのスケジュールを先にご案内いたします。

●新規でデザインを立ち上げる場合
【25日前】チラシのデザイン原稿を用意する(キャッチコピー、文章、写真など)
【20日前】デザイン制作開始(デザインを外注する場合は7日~10日ほどは確保しましょう)
【10日前】印刷開始 (印刷会社により所要日数にバラツキあり。3日~7日)
【 3日前 】チラシ刷り上がり/折込会社で保管
【 1日前 】現地新聞店でチラシの束になる
【折込日 】各家庭へ

以前に作成したデザインに少し修正を加えて印刷するといった場合は、折込日の2週間前の作業開始でも間に合います。

●以前に作成したデザインに修正を加える場合
【13日前】デザイン制作開始
【10日前】印刷開始
【 3日前 】チラシ刷り上がり/折込会社で保管
【 1日前 】現地新聞店でチラシの束になる
【折込日 】各家庭へ

チラシの原稿を作成する

お店のイベントやセール、開店のお知らせ等、告知したい情報を紙やEXCELに書き出すところからのスタートとなります。
箇条書きでも構いません。チラシに載せたい情報を一通り書き出した後に優先順位の低いものを削除していくのが一般的です。
なんとなく紙面に対して構図が思い浮かぶ場合は、ラフ原稿を直接紙に手書きしても構いません。
また、チラシには”LINE@やFacebook”などSNSの登録を促すQRコードを掲載し、ご来店いただいた際には必ずお客様との「繋がり」を維持するよう心がけてください。
次回からはチラシを発行しなくても「SNSからの情報発信で固定客への周知が行える」ことを心がけて取り組みをしていく必要があります。

ラフ原稿の例

手書きのラフ原稿    ▼▼▼   ▼▼▼   ▼▼▼


チラシに掲載する写真を用意する

イチオシやオススメの商品、目玉商品は写真もあった方が当然イメージが伝わります。
最近のスマートフォンはカメラの性能が大変優れていますので、スマートフォンでの撮影でも十分です。
カメラマンが居ないから商品写真は掲載しない。撮影の腕に自信がないから写真は諦める。。。のではなく、気軽に撮影しチラシに写真は載せてください。
お店の良い商品や良いサービスを家族や友だちと共有する気持ちで。FacebookやInstagramと同じノリで大丈夫です。
どうしても納得がいかないという場合は、写真の加工だけでもお手伝いをお受けしております。

写真撮影のコツ

チラシに掲載する商品を撮影する場合、画面からはみ出すほど拡大をして撮影をしてしまいがちですがそれは間違いです。
後々、写真を加工したい場合に商品の一部分が切れてしまったり、決まった構図でしか写真が使用できなかったりしてしまうので枠いっぱいに撮影をするのは避けてください。
写真を撮影する際はなるべく引き気味で、背景もきちんと写るように写真に収めてください。
背景が不要であれば後から背景部分をトリミングしますし、背景をぼかしたほうがより魅力的な場合は撮影後に加工を施すのです。

デザインをデータに起こす

作成した箇条書き原稿やラフ案を当社までご提出いただき、併せてお電話にてヒアリングを行いイメージのすり合わせます。
お客様の思い描くイメージやキャンペーンの趣旨の他、集客後にお客様にしなくてはならないフォローについてもアドバイスさせていただくこともございます。

ご自身でチラシのデザインデータを作成したいという方は、Microsoft Office の PowerPoint(パワーポイント)のテンプレートが充実しているようです。
チラシ 特集 – 無料テンプレート公開中 – Microsoft Office –
無料でデザイン!パワーポイントのチラシテンプレート-

イメージの近しいテンプレート(雛形)をダウンロードし、原稿を元に作成していきます。
新聞折込チラシの場合は
・「店舗や会社の名称」
・「住所」
・「固定電話の番号」
が、掲載の必須項目となっています。
抜けがあると絶対に折込できないわけではありませんが、それを理由に新聞折込を断られてしまうこともありますので注意が必要です。

また、ご自身でチラシをデザインする場合、アレもコレもと当初予定していなかった情報まで盛り込んでしまい、最終的に「ぜんぶがオススメなので何でもいいから買いに来てください!」と言わんばかりのチラシが完成してしまうことが非常に多いです。
チラシを手にとった方に「何がオススメなのか?」「何がオトクなのか?」「お店のウリは何なのか?」が判るよう心がけてください。

チラシを印刷する

折込チラシのデザインが完成したら、いよいよ印刷です。近年はインターネットで注文できる印刷会社が増えてきました。
新聞折込チラシで最も多いサイズはB4サイズですが、印刷会社によってはA4サイズを目玉商品として激安提供しているところが多いようです。
紙面の大きいB4印刷が激安 いのぷり
A4小ロットが強い:プリントパック

B4サイズもA4サイズも新聞折込の料金は変わらない為、たくさんの情報を掲載できて紙面が大きく目立つB4サイズでの印刷をオススメしておりますが、印刷コストが低いA4サイズでご注文をいただくことも近年は増えてまいりました。
新聞折込はコスト優先のバラマキ型広告媒体です」でも書いたように新聞折込チラシは数(枚数)が重要な広告媒体です。
必要以上に配布することは避けるべきですが、実際に来店実績のある地域へは絶対に折込を実施するべきですし、スーパーや家電量販店のチラシのように同じ地域に繰り返し広告を出稿し続け、「○○と言えばココの店!」と印象づけることも重要な戦略となってきます。

次回は新聞折込の注文(折込会社との打ち合わせ)について書いていきたいと思います。